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更新日:2018年4月17日

「耐震等級3」を実現する、テクノストラクチャー工法とは?

前回少し触れたように、2011年3月11日に起きた東日本大震災は建築業界にも大きな衝撃を与えました。私自身も震災以来、さらに地震に強い工法を志向するようになり、そこで出合ったものが、「テクノストラクチャーの家」です。

特長はいくつもありますが、やはり突出したものとしてはその強度が挙げられます。他の工法と大きく異なる「テクノビーム」(「ビーム」は、英語で「梁」を意味する)を採用。このテクノビームは、鉄骨材を木材で挟み込むことによって、ムク材よりもたわみにくく、かつ柱の数を減らすことができます。また、梁と柱との接合部には金具を用いることで、家の骨格を強化しています。

さらに、2階建て以下の木造建築では、構造計算を一棟ごとにすべて実施していることも特長です。この構造計算というものは、地震や台風、大雪等の自然災害に耐える「住まいの力」を計算するものですが、実は通常、2階建て以下の木造住宅では法律上義務化されていません。

しかし、「テクノストラクチャーの家」では、お客様それぞれの理想が詰まった注文住宅だからこそ、木造でも構造計算が必要と考え、独自基準で一棟ごとに構造計算を実施しているのです。

その結果は、耐震、耐風、耐雪すべてにおいて高レベルの品質を実現しています。耐震等級だけを見ても、その等級は「3」と、消防署や警察署などの最重要施設と同じだけの丈夫さを備えた驚くべき工法です。

テクノストラクチャーは、弊社が望んでいた技術を具体化するものでしたが、建てる側としてはその設計やチェックの細かさに、正直当初は過剰設計ではないかと思うことがありました。

しかし、完成した家のデータに裏付けられた強度と、なによりお客様の満足そうな姿を見るにつけ、さらにこの家を多くの方にご提供したいという思いが強まりました。

私たちもまだまだ「テクノストラクチャーの家」で学ぶことが多い日々ですが、地震に強い家をお望みであれば、間違いなくおすすめできると自負しております。