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更新日:2018年8月9日

いつ何時起こるか分からない水害、自分の家にできる対策は?

先月も広島県や岡山県を中心に、西日本の広範囲で集中豪雨による水害が発生しました。被害に遭われた方には、謹んでお見舞い申し上げます。

ここ数年でいわゆるゲリラ豪雨による水害や、土砂崩れ、洪水、竜巻、耐風など、水による被害が増加していると感じています。実際に気象庁のホームページで調べてみると、「1時間あたりの降水量が50mm以上」の年間発生回数は、最近10年間(2008~2017年)で約238回となっています。統計が始まった最初の10年間(1976~1985 年)は約174回なので、およそと1.4倍に増加していることになります。

これはもはや他人事ではないと思います。とはいえ、水害に強い家というのは簡単につくれるものではないので、家を建てる側の視点から、どのような部分に気をつければよいか考えてみました。

まず初めに挙げられるのが「ハザードマップ」の活用です。どんなに堅牢な家でも、土台が危ういところに築いては意味がありません。ハザードマップは各自治体が、水害に限らない地震、土砂、噴火などの発生にともなって予測される被害を、規模や範囲別に地図上に示したものです。ご自分が家を建てたいと思っている地域が安全なのか、これを知ることが災害対策の第一歩です。

次は、実際の建築の際に「高基礎」にすることです。私たちが建物を建築する時には、必ず最初に基礎をつくりますが、それを通常の高さよりも増すことで床を底上げするのです。水は高い場所から低い場所へ流れるので、これによって被害報告が多い「床上浸水」などを防ぐことができます。

そして最後は「土のう」です。これは既に家を建ててしまった方にも有効な手段です。敷地の玄関やシームレスにつながっている場所に土のうを積むことで、水の侵入を防ぎます。また、ゲリラ豪雨などの激しい雨の場合は、排水溝から汚水が逆流する浸水が起こることがあり、これも土のうで塞いでおくことが有効な対策になります。

弊社は震災被害に強いテクノストラクチャーの家をおすすめしていますが、水害、台風、雷など、自然災害は地震だけではありません。私自身も、弊社が手がけるお客様の家の地震対策をご提案しながら、ほかの災害についてもできることを考えていきたいと思っています。